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“モノ”から“ココロ”へ——想いの波紋が広がる場所を育てたい🌱

本日は“モノ”から“ココロ”へ——想いの波紋が広がる場所を育てたい🌱
と題して、最近ちょこっと感じた気づきのお話させていただきたいと思います。

『モノを売るって、なんだろう・・・』

わたしは、物売りになりたいわけではありません。

たしかに、キモノボードは“モノ”なのかもしれません。
けれど、それを「ただのモノ」として差し出すことには、どうにも心が動かないのです。

キモノボードを通して、何かが伝わってほしい、その空気にふれてもらいたい。手にした方々が、その向こう側にある風景や、まだ言葉にならない想いに気づいてくれたら——

それが、わたしの“ものづくり”の願いです。

キモノボードの向こうには、誰かの手が、時間をかけて紡いできた営みがあります。

そのひとつひとつのその空気や想いを感じ取った人が、

「ここに置いてみようかな」

「この空間に合うかもしれない」

そうやって、暮らしに物語を描いてくれたなら――。

作り手が「こう使って!」と押しつけるのではなく、
出逢った人たちが、自分なりの“つかい方”を紡いでいけるように。
それこそが、わたしの目指す“モノのヅクリ”です。

image.pngわたしは週に数回、製材所でモノづくりとPR活動のお手伝いもしています。

端材や小さな木っ端を、暮らしの小道具として命を吹き込む。
そうして、ときどきマルシェに参加して、みなさんにお披露目したりすることも。
この週末、その機会があり、ふと立ち止まるような気づきがありました。
気がつけば、わたしは “物を売る人” になってしまっていたのです。
並べて。差し出して・・・

そこに、空気を整えることができなかった——HANSEI…。

“物を売ること”自体が悪いわけではありません。
物を売る人が集まる場所には、物を買いに来る人が集まる。
それもまた、大切な循環。

違う感覚が融合することで、もっとすごい力になることもありますが・・・
けれど、キモノボードが目指す場所は、すこし違うところにあります――

それは——

“モノの向こう側”にある何かを感じたい人たちが、ふわりと集まってくるような場。
空気が整い、想いが、やさしい波紋のように広がっていくような場所。

そのために、いつも心がけていたいのは、
その場の「空気」を、そっと整えること。

誰がどんな想いでそこに立っているか——
その見えない部分を整えることを、できるかぎり大切にしたい・・・

同じ想いを持つ人たちがそこに集まることで、その場は共鳴して、
そこにあるモノや風景が、自然に光を帯びていきます。

けれど——

そこに必要であるのだけれど・・・
「物を売りたいの気持ち」の度数が高くなると、
その空気はゆっくりと変わっていく―――。

だからこそ、ここでふと気づけたこと。

モノをきっかけに、“こと”が動き、“心”が動く。

それが、わたしのものづくりの原点。
そして、これからも変わらぬ理想。

忘れないようにこころがけたいと思います・・・


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投稿者

info@kimonoboard.com

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