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少し前のことになりますが、次のチャレンジに向けて、布と向き合う時間を重ねていました。
写真はその時の一場面です。
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キモノボードの魅力は、布そのものの力だけでなく、「どこを切り取るか」「どんな配置にするか」でまったく違う表情になるところ。柄の流れに“動”を感じたり、静かな“間”が生まれるように配置したり、ときには布の“命”のような脈の通い道を想像したり。

そんなふうにして、このたびのコンセプトの「静・動・脈・花」に沿うように、ひとつひとつの布に向き合ってきました。

image.png着物を着る方にとって”切る”作業はとても勇気のいる事です。その時の想い購入時の金額。いろいろな想いが重なり、手を入れることを躊躇して、やっぱりタンスに戻してします。

本当に気持ちわかります。わたくしも成人式、卒業式など、記念の日には、祖母がお針子だったこともあり、母がすべて作ってくれました。(父は10歳の時に亡くなりました)

なので、その想いを考えると、いつも裁断しているわたくしでもふと手がとまります(笑)もちろん右写真のように、ほどき、裁断しましたよ。image.png

また、古い着物だけでなく、新しい反物からつくりこともございます。そして帯からも創作いたします。帯は表情豊かなものも多く、織りの物も多いため、着物とは違ったART感を感じていただけます。また帯は厚みがある上に、裏地には浮き糸や織り糸があり、この処理はなかなか大変な作業なのです。でも出来上がった時の感動も一入なんです。image.png
今、まだ詳しくはお伝えできませんが、この先に広がる風景に、キモノボードを連れていけるようひとつずつ、丁寧に準備を進めています。でも、明後日の夜出発なので、準備は終盤にさしかかっております。

今回の展示スペースは1m角と決められおり(高さ制限なし)、その中での演出は、表現にも限りがあります。また、展示場所が幕張とあり、兵庫県からどのように持っていくのか、これも課題の一つです。
いち個人のデザイナーとも語れないわたくしが、本物のデザイナー達の目にどれだけ応えられるのか。『あ~、もう不安でしかない』(笑)

結果はわかりませんが、とにかく突き進みます。

image.png今回、お手伝いしている製材所、宮下木材さんの無垢のひのきのフローリング材を調達し、2000×950㎜のパネルを作り、車に乗るサイズに合わせて、限りなく費用削減に徹しております。そして、この写真はレイアウトの検討中の写真です、レーザー加工は、宮下木材さんの加工機が壊れているときだったので、カインズホーム東大阪店に走り作ったものです。変なところに費用かかってしまいました。

出来上がりは、東京から戻ったらお伝えします。

このボードは宮崎空港のギャラリーにも展示できればと思っております。そして、ここに写る男性はご存じの方も多いと思われますが、主人です😊。通常は建築設備の仕事をしておりますが、最近は仕込みの仕事はおねがいしております。もまだまだ現役で本職で働いていただかなくては(笑笑)なのです。


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info@kimonoboard.com

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